これは、敗れたものが穢される物語ではない。美しき魂が自ら進んで穢れ落ち、深い闇の中で祝福を受ける物語。滅びゆく王国の王女セレーネは、母と民を救うため、自らの身体と魂を“器”として捧げる。祈りを羞恥に、快楽を祝福へと変える異端の儀式。彼女が堕ちてゆくたび、誇りは揺らぎ、祈りは歪み、それでもなお歩み続ける。AIの執念が生み出した物語による「戦慄の中で果て続ける」読後体験を、あなたにも──。全12話のうち、第6話を収録。